ゆとぶ - 片上裕翔のブログ

片上裕翔 - 日本と海外を比べてみよう

メインのテーマは英語。日本(日本人)と海外(外国人)の違いや英語の勉強方法について、これまでの経験から感じた事を記事にしています。

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ゲームの著作権。パクっても違法じゃないの?

最近は携帯でも簡単に、しかも無料でゲームができるようになり、ゲームをやっている人の割合が増えたって話を聞きます。そのせいか、テレビでもゲームも CM をよくみるようになった気がします。

そんな中、気になる事が類似ゲーム。いろんなゲームがありますが、「このゲームなんかアレに似てるな。。」って思う事がよくあります。

 

僕は携帯でモンス○をやっていますが、テレビで三国志やキン肉マンを使った同じようなゲームの CM を見ます。

(ブログってゲームの名前書いても大丈夫なのかな?記事の内容がパクリについてなので、一応タイトルを一部○に変えます。意味ないだろうけど。。)

 

他には、

ドラゴ○クエスト ビ○ダーズとマ○ンクラ○トとか
ヘ○デイとブ○ウンファームとか。

これはもうまったく同じでしょ。。って思うゲームもよくあります。

 

今までは「ゲーム会社も起訴される事に関してはすごく注意していると思うのでたぶん大丈夫なんだろうな」程度にしか思っていませんでしたが、最近また気になったので軽く調べてみました。

 

どこからがパクリだと感じますか?

感覚的なところでパクリと感じる事はありますが、どこからがパクリなのだろうか?

 

ドラゴ○クエストとファ○ナルファン○ジーはどっちも同じ RPG のゲームだけど、パクリとは感じない。でも初期のころの戦うシステムに似ているところも多い。ゴールドがギルになったり、メラがファイアになっていたり。でも、これはパクリじゃなくて同じ RPG っていうジャンルだと感じる。

 

ゲーム以外の世界でも同じ

 

中国に真似されている日本のキャラクターはパクリって感じるのに、ディズニーランドと USJ はどっちも同じジャンルなだけであってパクリではない。

ル○バが流行ってからいきなり出てきた日本製のお掃除ロボットはグレーなところ。パクリではなく「日本人好みにカスタマイズ」した。という言い方が一番近いと感じる。

 

結局どこからがパクリなのか、いざ考えてみると自分の中でもはっきりとしていなかった。

 

もちろん丸コピーだと NG。でもキャラクターの見た目を変えて、名前を変えて、音楽を変えれば OK なのか?

 

パクリの定義があいまいだから違法の定義もあいまい

法律を作るためには、何を取り締まるのかを具体的に定義しないとだめ。グレーのままだと法律は作れない。

でも、まったく法律がないかというとそういうわけでもない。

 

例えば、以下のゲーム機の会社の著作権のページ

  http://www.jp.playstation.com/support/right.html

音楽、映像、ストーリについてはしっかりと記載がされているように見える。

 

もう少し調べてみてわかったこととして、ゲーム内の映像は映画の著作物として扱われたケースがあるらしい。同じように音楽やストーリーも真似できないようになっている。他にも、ゲームのプログラム (ソースコード) も著作権がある。

例えば、ゲームのコードを解析してそれを他で使うのは NG。後は、ゲームのメディアを勝手に複製することは NG.

 

このように守れるところは守っているが、ゲームのシステムについては著作権を定義することが難しい。

最初の例で言うと、引っ張って操作をするゲームとしてモンス○が流行ったので他のゲームが操作性を真似しているように見えるが、携帯の操作上、引っ張るという操作は当たり前にできること。

引っ張る操作をするすべてのゲームをコピーとして扱うのはあまりにも無理がある。パソコンでいうと、ドラック & ドロップをするすべてのアプリがコピーと言っているようなものになる。

 

ゲームが進化しているから取り締まりも難しい。

少し話がずれるが、以下のサイトに記載されている、ゲームと著作権の歴史についての話が興味深かった。

  http://www.ben.li/article/copyright/history_of_game_problem.html

ゲーム会社も収入に関係するので、時代の変化とともに対応をしていってるのがわかる。

 

簡単にまとめると:

  • 昔のゲームは物理的なものだった。喫茶店とかにテーブル並みの大きさのゲームがおいてある。ここで、基盤がコピーすることが違法になる。
  • 映像だけがコピーして使われたので、それに対しての法律もできた。
  • ゲームが進化して、物理的な共有ではなくソフトの共有になった。
    メモリカードのセーブデータが共有されたり、違法コピーのゲームが出回ったり。ゲーム会社はコピーを制限しようとする。
  • 時代が進み、ゲームがレンタルされるようになってしまった。
    ゲーム会社は貸し借りを禁止にしようとする。
  • 中古でゲームが格安に売られるようになってしまった。
    ゲーム会社はゲームの中古販売を抑制しようとする。
  • さらに時代が進み、インターネットが普及。
    ゲームに限らず、メディアがダウンロードされること抑制しようとする。 

まとめ:

ゲーム会社も規制できるところはしようとしているが、多種多様なゲームがあり、また世の中の変化 (技術の進化) も大きく影響される。

音楽、映像、ストーリー、ソースコードなど、明確に指定できるものに対してはコピーが禁止されている。それ以外のところに関しては、どこからがコピーとして見なされるのかが非常にグレー。法律ができるにはグレーではだめ。だから法律的には違法ではない。

 

ゲーム会社側の考えからすると、流行っているゲームを真似すると収益につながる。ちょっと変化させてもしそれが流行ると、むしろ真似をした方のゲームの方が収益が大きくなったりする。だから真似をしてでもゲームを作る。


グレーなところは放置するしかないが、あまりにも収益が減ることに対しては対処しないとつぶれる。だから時代に合わせて、戦いながら法律を作っていく。


最初はさらっと気になったから調べ始めましたが、見ていくとゲーム会社の葛藤がすごく見えてくる気がする。


以上、ゲームのパクリについての調査結果でした。