パソコンを作った当時は SSD のディスクがまだ高かかったので、とりあえず OS の起動を早くするために小さな容量の SSD をシステムドライブにしていました。
2TB の外付けハードディスクがついているので、定期的に整理をすればまだいけるんですが、最近結構ぎりぎりになってきたし、なによりもめんどくさい。
そこで SSD の価格を調べたんですが、最近は大きな要領の SSD もすごく安くなっていますね。
ということで
よし。置き換えよう。
本当は再インストールの方がすっきりするので好きなんですが、アプリの再インストールとかめんどくさいので、今回はそのままのデータを大きなディスクに置き換える事にしました。
同じようなことをやる人もいると思うので、やり方をメモしておきます。ざっくりとした手順はこんな感じです。
- ディスクの購入
- 購入したディスクをつなぐ (今のディスクと両方つなぐ)
2-1. 両方のディスクを接続 - 購入したディスクを初期化して、今のディスクのデータをクローンする
3-1. PC を起動して、ディスクを初期化する
3-2. ディスクをクローンするアプリのインストール
3-3. ディスクのクローン - 古いディスクを取り外して、新しいディスクと置き換える。
0. 前提条件 (注意点)
前提条件という程ではないですが、主にノート PC 用の注意点がいくつかあります。
0-1. SSD ディスクを合計 2 枚以上接続できる PC が必要
今のシステムディスクを新しいディスクにアプリを使ってクローンするので、同時に両方のディスクを接続できる必要があります。
デスクトップ PC だとほぼ問題ありませんが、ノート PC だとちょっと厳しいかも。
一枚しかディスクが装着できない場合は、ディスクをクローンする装置を別で購入するか、USB で内部 SSD を接続できるケーブルを利用します。
以下のようなクローン装置があれば、アプリとか使う必要がないので少し楽。ただし、どっちにしろ内部ディスクの取り外しは必要になるので、負担はあまり変わりませ。
USB で SSD を外付けするケーブルは価格も安いので、コスト重視ならこっちを試してみた方が良いかも。
0-2. SSD ディスクのサイズを確認
これも主にノート PC の場合の注意点。SSD ディスクを買う前に取り付けられている SSD のサイズを確認しましょう。
ほとんどが 2.5 インチの SSD 使っていますが、たまにサイズの小さな SSD を利用している場合があります。ノート PC だとサイズの違いは致命的なので、事前に確認しておきましょう。
0-3. ノート PC のサポート要件の確認
ノート PC の場合、自分でばらすとサポートを受けられなくなることが多いので注意。
PC に SSD ディスクを 2 枚以上接続できることを確認
1. ディスクの購入
まずはディスクを買うところから。
2018年 12 月時点だと、6Gbit/s の SSD が 1TB で 17,389円!500GB だと 8,817 円!
これだけの性能のディスクがこの値段になってたんですね。。。もっと早く気づいてとっとと交換していれば、ちまちまファイルを移動したり削除する手間が省けたのに。。
これからも使う PC なので迷わず 1TB を購入。
ちょうど Amazon がサイバーマンデーをやっている時でしたが、土曜日にポチッたら日曜日の朝に届きました。
ちなみにディスクをつなぐ為には SATA ケーブルが必要なので忘れずに。
2. 購入したディスクをつなぐ (今のディスクと両方つなぐ)
今使っているディスクと購入した大きなディスクを両方接続して、アプリを使ってデータを移行を移行します。
2-1. 両方のディスクを接続
PC を組み立てた事ない人には気持ち的に難しく感じるかもしれませんが、実際はトラブらなければ結構簡単です。
SSD のディスクには 2 本のケーブルが刺さります。太くて色んなケーブルが刺さっているのが電源ケーブル。もう一本の SATA ケーブルがデータを転送します。
差込口が全部違う形になっているので、指し間違えて壊れるなんて事はありません。よほどの事がない限り、元の場所に戻したら今の状態に戻ります。
SATA ケーブルは余っているものがあるとラッキー。一般的には余分には刺さっていないので、ディスクと一緒に購入しましょう。
購入した SATA ケーブルの片方をマザーボードに (差込口でどこに指すべきか判断できる)、もう片方を購入したディスクに接続します。
電源ケーブルはよほどぎりぎりな作りになっていない限り、余っている口があるはず。複数ある場合はどれでもいいので、つなぎやすいのを購入したディスクにつなぎます。
※作業をする時は必ず PC 本体の電源ケーブルを抜いた状態で静電気も起きない場所でするように!
3. 購入したディスクを初期化して、今のディスクのデータをクローンする
さて、新しいディスクが接続できたら本体の電源ケーブルを指して起動します。普通に Windows が立ち上がるはずです。 (立ち上がらない場合には接続方法をミスってるので要確認!)
3-1. PC を起動して、ディスクを初期化する
起動したら [ディスクの管理] からディスクを初期化します。
[ディスクの管理] は [ファイル名を指定して実行] (WINDOWS キー +R) や左下の検索ボックスに diskmgmt.msc と入力するか、Windows 10 だとスタート画面を右クリックした一覧から選択できます。
[ディスクの管理] を起動するタイミングで初期化されていないディスクがあることを検出するので、そのまま [OK] で初期化。
※ディスクの接続方法によって [ディスク0] だったり [ディスク1]だったりするので、数字は気にしなくても OK.
初期化ができるとこんな感じで表示されます。未割り当てになっているのが今回追加した新しいディスクです。
いつもならここでパーティションを作成することで Windows からも認識できるようになりますが、今回はクローンするのでこのままの状態でOK。
3-2. ディスクをクローンするアプリのインストール
ディスクの初期化が完了したので、アプリケーションを使って今のディスク情報を丸っと新しいディスクにコピーします。
簡単に説明すると、エクスプローラーから見えない領域があり、そこのデータもコピーする必要があるから。
もう少し細かく説明すると、起動時にブート ローダーがどのディスクに OS がインストールされているかを認識する処理があり、ここで参照する情報がエクスプローラーからでは表示されないから。
ディスクのクローンには EaseUS (イーザス) の ToDo Backup Free というアプリが便利です。色々できる有料バージョンもありますが、今回は無償で利用できる機能で十分ですし、日本語にも対応しています。
イーザスのクローンアプリはここから (https://jp.easeus.com/backup-software/free.html) ダウンロードできます。
画面左側の [無償ダウンロード] をクリックするとメールアドレスを求められます。特にメールでの確認処理も必要ないので正直何を入れてもOK。
今回は無償版で十分なので、そのまま [ダウンロード] を開始。tb_free.exe というインストーラーのダウンロードが開始します。
ダウンロードが完了したら、インストーラー (tb_free.exe) を起動。基本的にはウィザードに従ってインストールをすればOK。
インストール言語 (日本語) を指定して
そのまま [次へ]
利用規約に [同意]
インストール場所を指定して [次へ]
ユーザーエクスペリエンス向上プログラムのチェックを外して、[次へ]
(どっちでも機能面には影響しないので、好みでOK)
パスを指定して、[次へ]
インストールの完了を待つ。。。
インストール [完了]!
3-3. ディスクのクローン
クローン アプリ EaseUS ToDo Backup Free のインストールができたら、そのアプリケーションを起動して、クローン処理を実施します。
アプリケーションを起動するとこんな画面が開きます。左側のメニューが縮小されているので、左上の 三 をクリックして、リストにある [システム クローン] をクリックします。
[システム クローン] の画面で、クローン先のディスクを指定します。必ず新しく追加したディスク (ここのページの通りやっていれば未割り当ての状態になっているはず) を選択します。
選択すると右上の "ターゲット:" にディスク名が記載されるので間違えていないことを確認してから [実行] をクリック
後は終わるのを待つだけ。
100GB 程のディスクで 25 分かかりました。
4. 古いディスクを取り外して、新しいディスクと置き換える。
これでクローンが終わったので、一旦シャットダウン。
電源ケーブルを抜いて、古いディスクを取り外して、新しいディスクだけを接続した状態にして起動。
起動してきたら [ディスクの管理] (diskmgmt.msc) を開きます。
クローンした直後の状態だとパーティションがクローン前のディスクと同じサイズに区切られてしまっていて、せっかく大きなディスクに移動したのにほとんどの領域が未割り当てのままです。
未割り当ての領域を C:\ に割り当てるため、(C:) 右クリックして [ボリュームの拡張] をクリック。
ウィザードに従い、残りの領域を全部 C:\ に割り当てます。
以上で大きくなった要領をすべて利用することができるようになりました!
1 時間程の作業で無事、大きなディスクへの移行が完了しました!