ゆとぶ - 片上裕翔のブログ

片上裕翔 - 日本と海外を比べてみよう

メインのテーマは英語。日本(日本人)と海外(外国人)の違いや英語の勉強方法について、これまでの経験から感じた事を記事にしています。

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日本語をきれいな英語に翻訳する方法 (2. 実例付きで紹介)

前回は、翻訳された英語を読んで感じるちょっとした違和感について説明をしました。

blog.yutokatagami.com

違和感の正体が理解できたところで、今回は実際に日本語の記事を英語化する流れを紹介しています。

 

記事を英語化する流れを紹介

このブログでは英語化企画ということで、僕が書いた日本語の記事を英語に翻訳したバージョンも紹介してきましたが、今回はその中の一つを実際に英語にするときの流れを紹介します。

今回サンプルとして使うのが、以下の記事 (日本語版) です。

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この記事を英語化したのが以下の記事です。

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上の記事を下の記事にする流れを簡単に紹介します。

 

Step0: 英語化する元となる原文

この記事は以下のようにスタートします。

0. 原文
昔は朝は早起きすることがいいと言われてましたが、最近では人は実際に朝方と夜型というのがあり、そのスケジュールに合わせて生活をするとすごく効率的だと医学的にも判断されています。

そんな僕は夜型です。超夜型です。今回は記事はこんな超夜型の僕が普段起きたり寝たりする事についてどう感じているかについてです。

今回はこの部分を翻訳していきます。

 

Step1:英語を直訳する

僕は日本語で考えていると、いつまでたっても英語の言い回しが思い出せません。そこで、最初にすべてをとりあえず英語にしていきます。

このとき、文脈とか文法とかはとりあえず無視しています。英語に置き換えることが目的です。

2.直訳

it has been said that waking up early is a good thing.
recently, people are grouped as morning person or night person.
studies have shown that we should schedule our self according to this study.

I am a night person. extreme night person.
I want to share how a person like me (extreme night person) feels

これでとりあえず英語に変換できました。

慣れていないうちは単語単位で翻訳していきます。慣れてくると、一行単位で翻訳したり、直接英語の文脈で翻訳していくことができるようになってきます。

Step2: 直訳した文章を成形する

次は、上の英語を見ながら(英語で考えながら)、英語の文章としてちょっとずつ成形していきます。

2. 成形

Many people say waking up early is a positive habit.
But Recent studies have shown the grouping of "night person" and "morning person" actually exists and that people perform best when we live according to our internal clock.

I am a night person. This article is about how i feel.

これでだいぶ文章らしくなりました。まだちょっとした違和感はありますが、文章としては十分伝わるレベルだと思います。

 

Step3:英語の言い回しを加える

日本語では夜型や朝方という言い方をします。これをそのまま英語にすると "night person" や "morning person" になります。

この言い方でも間違えてはないんですが、英語だと朝方夜型を鳥に例えたりします。朝方は lark (ヒバリ)、夜型は owl (フクロウ) といいます。

また、英語では The early bird catches the worm ということわざ (idiom) があります。これは日本語で言う早起きは三文の徳と全く同じ意味です。

こういった言い回しを加えると上の文章はこんな感じになります。

3. 英語の言い回しを加える

There is an idiom "early bird catches the worm" and people say waking up is a positive habit.
But recent studies have shown that people have internal clocks sorting us to be an night person (owl) or a morning person (lark).

I am a night person. This article is about how i feel.

 

Step4: さらに成形する

英語特有の言い回しを加えましたが、まだちょっとした違和感があります。

これの原因が「私がxx」という書き方になっていないからです。

どういう意味かはさらに成形した文章を見てもらった方がわかりやすいと思います。

4. さらに成形

The idiom "early bird catches the worm" never applied to me. Although many people say waking up early is a positive habit, recent studies have shown that people actually have biological internal clocks, making us either a night person (owl) or an early riser (lark).

I decided to write this article to share the how we (a night person) feel. 

最初の There is an idiom "early bird catches the worm"  を The idiom "early bird catches the worm" never applied to me に置き換えました。

また、最後の "this article is about how i feel" を "i decided to write this article" に書き換えました。

 

日本語で説明すると、以下の二つの言い方の違いにあたります。

  • 今回の記事では xxx を紹介します。 
  • 私はこの記事で xxx を紹介します。

日本語の場合は上がしっくりきますが、英語の場合には下のように「私」という部分を加えた方がしっくりきます。

正直文法に関して詳しいわけではないので感覚的なところですが、英語の場合には「私が」というところを入れた方が説得力がある文章になります。

以上で最初の段落の翻訳は完了です。

 

まとめ

僕はこういう流れで記事を翻訳しています。

今回は最初の段落だけをピックアップしましたが、これを記事全体で実施していきます。記事全体が英語になったら、最後にそれを読み返し、記事全体の流れを成形していきます。

あと、もう一つ僕にとって大事なこととして、少し時間をおいてから読み返した方がいいです。翻訳をした直後は完璧だと思った文章も、間をおいて読み返すと修正を加えたくなります。

正直なところ、英語化した記事のいくつかを読み返していると、修正を加えたいなってリアルタイムで思っています。。

 

以上、僕が日本語を英語に翻訳する流れについてでした。ちょっとでも何かの参考になればうれしいです。