ゆとぶ - 片上裕翔のブログ

片上裕翔 - 日本と海外を比べてみよう

メインのテーマは英語。日本(日本人)と海外(外国人)の違いや英語の勉強方法について、これまでの経験から感じた事を記事にしています。

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最近日本人にアレルギー持ちが増加している本当の原因

最近アレルギーを発症する日本人がすごく増えています。僕は日本のメディアがこれの大きな原因のひとつだと思っています。直接的な原因ではなく、間接的にその要因を作り出しています。

僕の考えは間違えてないと思うので、その理由を記事にしたいと思いますが、僕は医学的な事に関してのプロではありません。

他の人の意見や考え方や意見がすごく気になっているトピックの一つです。 

 

人間は菌と触れ合う事でも免疫力が高くなる

最初に僕が知っている数少ない医学の基本について簡単に。

人間は体に良くないものと戦う事で疫力が高くなります。ここが間違えていると全く意味のない記事になります。

「ワクチン」はまさにこの考え方をベースに作られています。ワクチンはあえて弱った菌やウィルスを体の中に入れて、それに対して免疫力を高めるというもの。

あえて菌やウィルスと戦わせる事により、戦い方を覚えます。このように、人間の体は悪いものと戦って強くなる力を持っているという風に認識しています。

 

この考え方が根本にありますが、ここからは順を追って説明していきます。f:id:YutoKatagami:20160630221132j:plain

メディアが原因 1:除菌のコマーシャル

まずはメディアがどう人に影響を与えているのかという部分について。

最近のテレビ コマーシャルを見ていると何もかも菌が悪者になっています。

  • 空気を除菌するプラズマ クラスター。
  • 布団を除菌するレイコップ。
  • 種類豊富な除菌スプレー。
  • リトルベンがトイレの除菌をアピール。
  • さらには加熱して使うフライパンやキッチン用具まで抗菌をアピール。

本当にここまで必要なのか?

 

確かに除菌が必要な場面はあります。免疫力がまだ低い赤ちゃんや病気によって免疫力が落ちている人たちにはすごく大事です。でも健康体の大人にとって、そんなに害があるものなのでしょうか?

皆の部屋の空気ってそんなに危険?寝るときの布団ってそんなにみんな汚いの?駅のトイレ使ったことがないの?火を通すと菌ってある程度死にませんでしたっけ?

とかとか、本当にここまで菌を恐れる必要があるのか?みんなそんな汚い場所に住んでいるのか?って思ってしまいます。

 

メディアによる洗脳

製品を作っている側はその製品のアピール ポイントをオーバーにいいます。最近はある意味、除菌・抗菌が流行りなので仕方がないのかもしれません。でも、そればかり聞いていると何もかもが汚く見えてきます。

本来気にするほどの事でもないものでも、毎日毎日コマーシャルで汚いから除菌、危ないから除菌、って言われるとそんな気がしてきます

以前、日本人は情報操作されているという内容の記事を書きましたが、これもまさにその一つだと思っています。

 

メディアが原因 2: 強迫性障害は病気です

「きれい好き」と「潔癖」は違います。はっきりとしたラインはありません。でも、他人がベッドに乗るだけでイライラする、家に帰ると外の服を脱がないと気が済まない、他の人に触れられない、手すりが持てない。ここまでくると病気です。

正確には潔癖というのは病名ではなく、過度なストレスを感じる場合には強迫性障害という病名に該当するみたいです。英語では Obsessive Compulsive Disorder (OCD) といい、海外で一般的な会話でも聞く言葉です。

メディアによる洗脳:話題のあの人も潔癖なので大丈夫

僕は潔癖の芸能人のメディアの取り上げ方に問題があると思っています。いろんな番組で芸能人の潔癖症を問題としてではなく、あたかも注目の浴びるものとして取り上げます。さらに、潔癖同士が集まって、共感しあうところを見せつけます。

そういう番組を頻繁に見ていると、潔癖が身近なものだと感じてきます。まるで「あの人も潔癖だから潔癖ってそんなに心配するものじゃないよ」って言われてるみたいです。

その芸能人がすごく好きな人にとっては、潔癖なところでさえ取柄に見えてきます。極端な言い方をすると、潔癖はかっこいいもの何だって思ってしまいます

中にはまねをする人も出てきます。最初はちょっと真似をしているだけでも、何度もそのフリを繰り返すうちに、そう思い込み始めて、いずれ本当に自分も潔癖になってしまいます。

 

人はメディアに影響はされるもの

コマーシャルであれ、潔癖の芸能人であれ、最近は潔癖症が身近なものになりつつあります。でも、客観的に見ると潔癖は病気です。苦しんでいる人がたくさんいる大変な病気です。

それなのに、その病気について真剣に取り上げている番組はほとんどありません。強迫性障害 (OCD) がどれだけ大変な病気なのかをちゃんと伝えられていません。

実際にこれだけ除菌・抗菌が意識されていて、人が過敏に反応するようになったのは、情報の正確性やメディアの影響度(責任)を度外視して、視聴率のみにこだわったメディアの責任だと僕は思っています。

 

除菌しすぎると体は弱くなる

最初に書いたポイントに話を戻します。

人間は菌と戦う事で免疫力が強くなります。でも、最近は戦う前に菌が抹殺されているため、戦うチャンスをもらえていません。さらにはいい菌まで抹殺してしまっている状態です。

最初のワクチンの例で言うと、ワクチンの対象の病気に関しては、事前に弱った菌を体に入れることで免疫力を高めています。

この菌に今まで一度も触れたことがない場合には、この対象の病気と闘うための免疫力がない状態なので、対象の病気にかかりやすくなってしまいます。

これと同じで、今は体に入るはずのあらゆる菌を事前に対処しすぎています。結果、体が自ら生み出すはずの免疫力も生み出せません。

本来なら倒し方を知っているはずの菌も、戦ったことがない経験がないので体はびっくりします。危険信号としてアレルギーという名前の拒絶反応を出します

多少、雑なところはあるかもしれませんが、こんな流れで人間の抵抗力は低下しているというのが僕の考えです。 f:id:YutoKatagami:20160630221054j:plain

Hygiene hypothesis

気になったので調べてみたところ、海外では実際に様々な研究がおこなわれていました。

Hygiene hypothesis という名前の仮説がありました。正式な日本語訳はみつかりませんでした。

以下 Wiki の内容です。

Hygiene hypothesis - Wikipedia, the free encyclopedia

In medicine, the hygiene hypothesis is a hypothesis that states that a lack of early childhood exposure to infectious agents, symbiotic microorganisms (such as the gut flora or probiotics), and parasites increases susceptibility to allergic diseases by suppressing the natural development of the immune system

簡単に要約すると

  • David Strachan が 1989 年に提案した仮設
  • 幼少期に細菌やパラサイトに接触がないと、抵抗力が弱まる。
  • アレルギーになる確率が上がる。

まさに僕が思っていた事と同じです。

実際にアメリカでも 20 世紀に入り、アレルギーや喘息持ちが急増しました。これに伴い様々な研究がされています。

もちろん菌以外にも様々な要因があります。大気汚染や食生活などもその要因の一つだと思います。複合的な要因だと思いますが、やっぱり今の日本は除菌のしすぎじゃないですか?

 

どうするべきか?

メディアに振り回されず、本当に体を守るためにはどうすればいいのかをしっかりと考えるだけだと思います。

正直、僕は日本のメディアには期待ができないと思います。あまりにもマーケットが大きくなりすぎているので、お金や視聴率が最優先になってしまっています。

 

でも、もともと空気洗浄機を買った人って健康への意識が高い人です。子供を少しでも守ってあげたいというやさしさから、過敏に反応し、子供を菌から遠ざけています。

この意識があるという事はすごく大事なことです。

 

先日僕は妻と子供ができたら外で元気に遊んでほしいという話をしました。

もちろん、生命にかかわる病気はしてほしくはありません。そこは意地でも守ります。家に帰ったら手を洗って、寝る前に歯は磨きます。

でも、多少泥まみれになったり、犬に舐めまわされたり、転んで小さな傷を作るのは見守りたいねというところは二人とも同じ意見でした。

 

子供を守りたいのはわかります。親はそうであるべき。でも、失敗させてあげることも大事。過保護になってしまって子供にとって大事な経験の場を奪わないようにしないと。

 

今の僕たちって菌を恐れすぎて過保護になっていませんか

子供にとって重要な菌に触れるという経験を奪っていませんか


こう思うのは僕は少数派なんでしょうか。。?他の人の意見が本気で知りたいトピックの一つです。

 

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