このブログでは外国人がそれほど英語の発音を気にしていないから日本人もどんどん話そうって何度かお伝えしていますが、この「外国人が英語の発音を気にしていない」って感覚が伝わりにくいんだろうなってずっと思っていました。
今回は「この外国人が発音をそこまで気にしていない」ということを理解していただくために、二つの動画を紹介します。
「英語が話せる」というのは「意思を伝えられる」という事
日本にも様々な方言があります。単純に考えると英語の発音もこれと同じなんですよね。関西弁も標準語も日本語です。関西の人に向かって「日本語が下手だね」って言わないですよね?
それと同じで、アメリカ英語もイギリス英語もインド英語も中国英語も全部英語です。「英語を話す」事で大事なのは発音ではありません。相手に意思を伝えられるかどうかです。
それなのに、多くの人が英語になるとすごく発音を気にします。ネイティブ レベルじゃないから話す事を恥ずかしいと思ってしまう人がいます。
日本人が英語の発音を気にしすぎる理由
実際のところ、発音を気にしすぎるからいつまでたっても話せない、そして話さないからいつまでたってもうまくならないという負のループに陥っている人をよく見ますが、そもそも日本人はなんで英語になるとここまで発音を気にするんでしょうか?
今までは、自分なりには以下 2 点が主な理由かなって思ってました。
- 日本人は日本語しか話さないからネイティブじゃないという感覚がそもそもない
- 日本にいると外国人と話すことが少ないので、色んな英語の発音と触れ合うことがない
そんななか、たまたま見たこの動画。この動画を見て 3 つ目の理由
3. 日本人が英語を自分の物だと思っていない
が追加されました。
大事なところをピックアップすると 1:20 ぐらいで言ってるこの言葉です。
アジア人の人は英語を自分たちの物にしている。日本人は自分たちの物ではなくて、アメリカ英語やイギリス英語に追いついていこうとしている。
確かに。インド人ってアメリカ英語やイギリス英語を話す気がありません。インドなまりの発音でも、コミュニケーションが取れた時点で「英語が話せる」という認識になります。
これに対して日本人が英語を話そうとするときってアメリカ英語とかイギリス英語 (いわゆる標準語) と比較してしまいます。標準語と比較するからいつまでたっても発音が違うってことで悩む。
大人になってから英語を習うと、よっぽど頑張らないとその国の訛りが出ます。これって当たり前の事なんですが、多くの日本人が必要以上にこれを気にしています。だって、英語は日本のものじゃないから。標準語の発音ができないと英語じゃないから。
この動画の話は、今まで僕にはあまりなかった考え方だったのですごく興味深かったです。ぜひ皆様の一度見てみてください!
外国人の日本語を聞いてみて!発音気にならないでしょ?
次は英語を話す側じゃなくて聞く側になって考えてみましょう。
外国人が発音を気にしていないって感覚をどうやったら説明できるのかなってずっと考えていました。で、この動画。これを使えば説明しやすいって思いました。
この動画の彼が色んな国の訛りで日本語を話します。(最後の不良とヤクザはよくわかりませんが・・)
この動画の「フランス」「イギリス」「ロシア」「バングラデッシュ」とか、仮に本当に話している人がいたら、普通に日本語上手だと思いますよね?
日本人と同じ発音で日本語が話せる外国人を見ると「日本語うまっ!!」って驚くレベルですが、本土の訛りのあっても十分日本語が話せています。
この人たちを見て、「日本語下手だなー、何言ってるかわからないよ!」って思う人っていないはずです。一般的な感覚からするとこれでも「日本語上手ですね」って褒めてあげるレベルです。
英語もこれと同じです。話す英語に日本語の訛りがあっても全然いいんです。
発音を変えるのってある意味一番難しくて練習が必要な要素です。大人になってから英語を勉強する人にとっては特に大変です。
せっかく英語で会話ができるチャンスがあるのに「発音」というたった一つの要素にとらわれすぎているのもったいなくないですか?どんどん話して会話ができるようになることを優先しましょう!