ゆとぶ - 片上裕翔のブログ

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片上裕翔 - 日本と海外を比べてみよう

メインのテーマは英語。日本(日本人)と海外(外国人)の違いや英語の勉強方法について、これまでの経験から感じた事を記事にしています。

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英語力の世界ランキングで見る日本人の読み書きの実力

このブログではなんどか日本人は読み書きはできるけど会話力が足りていないと書いていますが、主に僕の経験上の話だったので信頼できるデータがないかを探してみました。

探してみると、英語力の世界ランキングを図る EFEPI (EF 英語能力指数) というテストがありました。

今回は EF (Education First) という世界最大級の教育機関がまとめたデータをもとに日本の英語力を見ていきたいと思います。 
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EFEPI の概要

EF EPI英語能力指数は、世界最大の成人の英語能力ランキングです。TOEIC や英検などのテストと違い、以下のような特徴があります。

  • インターネットを使った無料テスト
  • 18 才以上が対象
  • 世界 60 ヶ国以上でサンプリング
  • 文法、語彙、リーディング、リスニングの項が含まれている

お気づきの通り、このテストにはスピーキングが含まれていません。読み書きだけの能力を図ったテストです。まさに見たかったデータです。

TOEIC 等と異なり、インターネットを使ったテストで無料のテストなので、より一般的なデータであると想定できます。でも、インターネットが普及していない国がまだ多かったり、受講者が任意で受けるテストなので、すごいバイアスがある気がしました。

これについては EFEPI のサイトに以下のように記載されていました。

EF EPIはその国の英語能力を正確に反映できていると言えますか?

この指標で表されている受験者は任意で受験した人々であり、その国全体のレベルを代表するわけではありません。これから英語を勉強したいと思っている人、あるいは自分の英語力を知りたいと思っている人だけがこの試験を受けているので、一般人口よりも高いまたは低いスコア結果になっている可能性があります。

さらに、この試験はインターネット上で行われているため、インターネットにアクセスできない人、オンラインでの申し込みができない人は含まれていません。インターネットの使用率が低い国の結果では、このような受験者の除外による影響を大きく受けていると考えられます。このようなサンプリングのバイアスは、低所得や教育を受けていない、劣悪環境にいる人々を含む一般人口の平均スコアよりも高くする傾向があります。

当たり前ですが、僕がパッと抱く疑問は既に EF も考慮済みでした。

つまり EFEPI のランキングは、インターネットが普及していて、英語を覚える気のある教育を受けられる立場の人たちを対象に、読み書きの力を図ったランキングだという事です。

 

日本人の英語力のランキング

このテストで日本人のランキングはなんと 30 位です。読み書きのレベルは世界的に見ても決して低いレベルではありません。

リストが少し長くなりますが、以下が 2015 年度の調査結果です。ランキングのトップ勢はヨーロッパ圏の国が多いですね。

世界ランキング 1-30
01 スウェーデン 02 オランダ 03 デンマーク
04 ノルウェー 05 フィンランド 06 スロベニア
07 エストニア 08 ルクセンブルク 09 ポーランド
10 オーストリア 11 ドイツ 12 シンガポール
13 ポルトガル 14 マレーシア 15 アルゼンチン
16 ルーマニア 17 ベルギー 18 チェコ共和国
19 スイス 20 インド 21 ハンガリー
22 ラトビア 23 スペイン 24 ドミニカ共和国
25 スロバキア 26 リトアニア 27 韓国
28 イタリア 29 ベトナム 30 日本

 

世界ランキング 1-30
31 台湾 32 インドネシア 33 香港
34 ウクライナ 35 ペルー 36 チリ
37 フランス 38 エクアドル 39 ロシア
40 メキシコ 41 ブラジル 42 アラブ首長国連邦
43 コスタリカ 44 ウルグアイ 45 パキスタン
46 グアテマラ 47 中国 48 パナマ
49 スリランカ 50 トルコ 51 イエメン
52 モロッコ 53 ヨルダン 54 カザフスタン
55 エジプト 56 イラン 57 コロンビア
58 オマーン 59 ベネズエラ 60 アゼルバイジャン
61 エルサルバドル 62 タイ 63 カタール
64 モンゴル 65 クウェート 66 イラク
67 アルジェリア 68 サウジアラビア 69 カンボジア
70 リビア

 

国を比較してみる

ここのサイトの面白いのが、一人当たりの所得や教育支出(国家予算のうち教育支出が占める割合) を国間で比較することができます。

例えば、日本 (30位) と韓国 (27位) を比べるとこういうデータが見れます。
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所得も平均就学年数もインターネット普及率もほぼかわりません。ですが、国家予算のうち教育支出が占める割合が韓国の方が圧倒的に多い。

韓国の教育制度もすごく有名ですが、これだけの国家予算の違いがあるにも関わらず、英語のランキングが日本とほぼ変わらないという事は、英語以外のところに力を入れているという事なのかな?

って考えながらいろんな国のデータを比較してみるのも結構面白かったです。

 

まとめ:日本の英語力(読み書き)は世界ランキング30位

EF のデータでは日本は世界ランキング 30 位という結果になっています。

英語力と言ってもいろんな指標がありますが、そのテストのバイアスを理解したうえで見る分には参考になるデータです。


日本人の英語の会話力はまだまだ低いと思いますが、このデータが示す通り、日本人の英語力の理解力は決して低くありません。これは自信を持つべきところです。

ただし、最近では英語の会話力が必要になってくる場面も多くなってきています。これからも確実にどんどん増えていきます。

自分の伸ばしたいスキルを意識して、そのスキルを伸ばすための勉強方法を取り組めば、「日本人は英語を話せる」 と世界的にみられる日もそう遠くはありません。